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TNG、世界でモバイルを活用してお金を取引できる「Global Ewallet Alliance」を組成

2018年12月17日8:30

TNG FinTech Group(TNG)は、香港のスタートアップ企業で、2015年11月から、電子ウォレットサービス「TNG Wallet」を提供している。また、世界のさまざまなウォレットサービスが参加して、グローバルでモバイルを活用してお金を取引できる「Global Ewallet Alliance」を組成している。同アライアンスでは、香港、中国、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、インド、パキスタン、ネパール、バングラデシュ、スリランカの13カ国地域で展開しており、相互運用可能な電子財布は、複数の国に即座に送金する権限を与えられる。同社の強みについて、「Singapore Fintech Festival2019」において、TNG FinTechの創設者兼会長 Group Alex Kong (江慶恩)氏に話を聞いた。

TNG FinTechの創設者兼会長 Group Alex Kong (江慶恩)氏

eWALLETの「TNG Wallet」を展開
グローバルなアライアンスを形成、ローソンで日本円の受け取りも

――貴社はグローバルでeWALLETのプラットフォームを展開しているそうですが、まずは提供するサービスについてお聞かせください。
Alex Kong:弊社では、ウォレットのプラットフォームを構築しており、さまざまなサービスを提供しています。1つがeWALLETの「TNG Wallet」で、香港においてライセンスを取得しています。モバイルへのトップアップ(チャージ)、送金、請求書支払い、銀行振り込みなどを提供しています。たとえば、香港ドルにキャッシュアウトしたい場合、マネーチェンジャーから取り出したり、銀行に送金したり、コンビニのレジで現金として取り出すこともできます。モバイルに表示するQRコードは、トークン化されており、10秒ごとにアップデートされるため、安全です。

QRコードはワンタイムで変更される

また、「Global Ewallet Alliance」を組成しており、グローバルでさまざまな通貨に変えることもでき、たとえば、香港や日本でもキャッシュアウトできます。日本では、ローソンの約1万3,000店舗でキャッシュアウトが可能であり、来年は他のコンビニでもできるようになります。金額はさまざまな国で引き出しができますし、PINを設定して、3日以内にキャッシュアウトしない場合は自身の口座に自動的に戻ります。
※クイーンビーキャピタルがローソンおよびナチュラルローソンに設置されているマルチメディア端末「Loppi」を活用し、自国の電子ウォレット経由でレジから「日本円の受取」を可能にした訪日観光客向けサービス「PayForexCash」を、2018年10月11日からスタート。「TNG Wallet」の利用者が訪日時に「PayForexCash」を利用可能。

さらに、通常の銀行への送金ではある程度の期間が必要ですが、リアルタイムに銀行の口座に送金することも可能です。また、手数料もUS3$以下ですので安価となります。

現在、フィリピンの人口の8割の方が銀行口座を持っていませんが、店舗でキャッシュアウトが可能です。仮に口座がなくても資金を受け取ることができますし、世界中に送金できます。また、キャッシュアウトや支払いもできます。さらに、電気代や電話代など、他の国への支払いにも利用可能です。

なお、現在、日本企業が提供するQR決済のコードを使って、香港やシンガポールなどの国で支払いができるように、話を進めています。

他の通貨への変更もモバイルで可能

キャッシュアウトの画面。キャッシュアウトは150以上の国、5,000以上の銀行ネットワーク、40万以上のキャッシュウト・アウトレットがある

利用者は2,000万人、インドネシア、南アフリカ等で利用が進む
今後もサービスを順次追加へ

――貴社のサービスの利用者、特に強い地域についてお聞かせください。また、競合となるサービスは存在するのでしょうか?
Alex Kong:利用者は、世界で約2,000万人います。特に強い国はインドネシア、南アフリカです。「Global Ewallet Alliance」により、サービスがジョインさえすれば、そのアライアンスの一員になりますので、仮に日本のサービスが加盟すれば、利用者はさらに増えることになります。

また、現状、競合となるようなサービスは存在しません。単体でeWALLETのサービスを提供している企業はありますが、グローバルに連携して行っている企業は他にありません。弊社はパートナーシップでビジネスを展開しており、たとえば日本でビジネスを行い、ライセンスを保有している企業にインフラを提供するビジネスモデルです。

――今後の取り組みについてお聞かせください。
Alex Kong:今後は、レンディング、ファイナンス、SMEのペイロール(給与計算向け)、企業向けなどのサービスを順次、追加していく予定です。SMEなどをターゲットにすることと、銀行口座を持たない方々に便利なサービスを届けていきたいですね。

※取材は「Singapore Fintech Festival2018」のTNGブースにて。