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EMTGとイープラスが資本業務提携、チケット不正転売禁止法対応や電子チケットの標準化を目指す

2019年2月14日21:39

エムアップの子会社であるEMTGから、電子チケット関連を主たる事業として分割設立したエンターテイメント・ミュージック・チケットガードは、イープラスを引受先とする同社の第三者割当増資を実施することについて、2019年2月14日、基本合意を締結したと発表した。

EMTGチケットトレードの特徴

2019年6月に施行される「チケット不正転売禁止法」(特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律)への対応として、チケット不正転売の防止を行うとともに、ライブやイベントに行けなくなった人が他の人に安心してチケットを譲渡(トレード)できる場が必要とされている。他の海外諸国に比べ、日本国内で日常的なチケットトレードが定着しない理由の1つとして、電子チケットが普及していない課題があるという。トレードが成立しても、紙チケットの場合は、公演日までに届くかがわからない、公演直前で受け取る時間がないなど、利用者に大きな不安が残る。また、EMTGが発行する電子チケット発券枚数の約10%が「EMTGチケットトレード」に出品取引されており、そのニーズが高いことを強く実感しているそうだ。

EMTGは、国内トップレベルの年間200万枚以上の電子チケット発行を行っており、個人間のやりとりがなく、定価でトレードができる「EMTGチケットトレード」を業界に先駆け10年以上運営してきたが、スタンダードなサービスにするためには、音楽ジャンルに限らず、対象となる公演を増やすためのパートナーが必要だったという。

一方、イープラスでは、日毎に高まる不正転売への対策には一定の効果を発揮しつつも、行けなくなったチケット購入者が安心してトレードできる場を提供できていないという課題を抱えていた。イープラスは、国内最大規模の年間約10万公演に導入されている電子チケット「スマチケ」を2014年より提供しており、電子チケットのトレードで実績をもつEMTGとのパートナーシップが最善であると考え、今回の資本業務提携に至った。

まずは、6月に施行される「チケット不正転売禁止法」に向けて、一部制限はあるが、6月よりイープラスで購入したチケットを「EMTGチケットトレード」に出品できるサービスを公演により順次対応し、サービスの改善を行いながら、音楽、スポーツ、演劇、イベントなど幅広いジャンルで拡大していく。また、EMTGでは現在、係員が「画面上に表示されたチケットにスタンプを押す」ことで入場管理を行う電子チケットを提供しているが、係員が「画面上に表示されたチケットを指でもぎる」電子チケット「スマチケ」(イープラスが提供)に規格を共通化することで、入場係員のオペレーション簡素化も図り、トレードと電子チケットにおける標準化を目指す。なお、実現にあたり、より多くの人に利用してもらうことが必要であると考え、他のチケット事業者との連携も視野に入れる。

また、ライブ・エンタテインメント市場において、スマートフォンを活用したビジネス・ニーズが年々高まっているが、EMTGでは、ファンクラブ事業で培ったノウハウを強みに、記念コンテンツ、ゲームや課金サービス、会場物販向けの電子決済システム、広告・クーポン・ポイント配信などの周辺サービスを強化する。イープラスは、1200万人の会員データベースを軸とした独自のデジタル・マーケティング・システムに加え、アーティストやイベントのアプリ内で専用チケット販売ができるソフトウェア、位置情報を利用した会場混雑緩和、来場者のインタレストデータ活用などの研究開発を強化していく。