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DHLとPayPal、エクスプレス配送料金をイーベイ以外のサイトに拡大へ

2018年11月22日8:40

PayPal Pte. Ltd.とDHLジャパンは、2018年11月15日、越境ECについてのメディア向け説明会を開催した。両社では昨年、日本で初めて、オンライン・マーケットプレイス「eBay」(イーベイ)のエクスプレス配送料金をオンライン決済の「PayPal(ペイパル)」で支払いができるサービスを導入したが、11月末からはそれ以外のサイトに対応を拡大させる予定だ。

アジアの越境ECでは中国の成長率が高い
「安心・安全」がPayPalの強み

PayPalは、 200 以上の国・地域で、100 通貨以上での決済、56通貨で銀行口座への入金、25通貨(日本では22通貨)での支払いの受け取りが可能なインターネット決済サービスとして、2 億 5,400 万人が利用している。昨年は、約 76 億件の取引があり、うち27億件はモバイル決済となっている。

PayPal Pte. Ltd.東京 事業開発部部長 野田陽介氏

日本では、この4年間、マーチャント、ユーザーともに3倍弱の成長スピードで成長しているという。直近のトピックとして、消費者が銀行口座をPayPalアカウントに連携し、支払うことが可能になった。これにより、クレジットカードを保有していない、および、使いたくないユーザー層、つまり、現金決済ユーザーである3~4割の層を取り込むことができるようになった。また、継続課金の支払いなども銀行口座から可能だ。

ほかにも、自身のリンクを作成し、支払いを受け取れる「PayPal.Me」を開始。個人のユーザーが自身のURLを生成し、金額を指定してPayPalで支払う機能を提供している。さらに、企業から個人への支払いができる「ペイアウト」機能を更新した。

PayPalでは、越境ECの取り組みを強化しているが、「グローバル全体で見ると成長をひっぱっているのはアジアです。国内のセラーの取引量の規模感でみると欧米の方が大きいですが、アジア、特に中国の成長率が高いです」と、PayPal Pte. Ltd.東京 事業開発部部長 野田陽介氏は説明する。

PayPalの調査によると、バイヤーが海外のサイトで購入する際に使用した支払い手段として、米国、イギリス、オーストラリアなど、29カ国中22カ国でPayPalをもっとも多く利用していた。その理由として、「安心・安全」と消費者が認識している点が大きいとした。

PayPalでは、調査会社イプソスとともに、31カ国にわたる3万4,000人以上の消費者を対象に、国内と海外の両方のオンラインショッピングの利用方法と、利用する理由について調査を行った。これによると、海外の通販サイトで購入される商品で人気なのは、洋服や靴(68%)、家庭用電化製品(53%)、玩具(53%)となった。また、越境ECで選ばれる決済手段については、「安全な決済」(44%)、「便利な決済」(36%)が上位を占めた。

 

世界中の消費者が海外の通販サイトで買い物をする理由の第1位(72%)は「価格が安い」となり、「配送費用の手ごろ感」が24%を占めている。

さらに、消費者の25%が、配送費用が高いと海外通販サイトからの購入を避けると回答。購入に伴う関税、手数料、税金について同様の不安を示しているそうだ。

DHLは配送料金のPayPalで輸送コストを迅速に把握
イーベイ以外の売り手にも対応できるサービスを開始予定

なお、PayPalでは、DHLと2017年5月15日から、オンライン・マーケットプレイス「eBay」(イーベイ)を通じた日本企業の海外への販売を支援するイーベイ・ジャパンの顧客向けに、日本発国際エクスプレス配送料金のPayPalでのオンライン決済を提供している。

DHLジャパン セールス&マーケティング本部 法人営業第四部 部長 野口正弘氏

配送料金のPayPalでのオンライン決済導入によって、「DHLに支払うのが振り込みではなく助かる」といった評価をもらっていると、DHLジャパン セールス&マーケティング本部 法人営業第四部 部長 野口正弘氏は話す。同氏は、「従来は、請求書が確定するのは1~1カ月半後でしたが、配達後4~5日後で実際に売り手(セラー)の口座から輸送費が決済されるため、その商品のコストが迅速に把握できるお言葉をいただいています」と成果を口にする。

DHLでは、これまでイーベイのプラットフォーム上のみで国際輸送費用のオンライン決済を提供していたが、11月末からは、どの売り手にも対応できるサービスを開始予定だという。