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店舗とEC連携のニューリテール・プラットフォーム「FACY」とは?住友商事向けのリアルイベント実施

2019年6月14日9:03

オンラインで接客・購買ができるニューリテール・プラットフォーム「FACY(フェイシー)」を運営するスタイラーは、ベイクルーズと連携し、住友商事の社員向けにThink Fashionイベントを2019年6月12日~6月13日の2日間、東京都内で開催した。FACYの取り組みとイベントの目的について、話を聞いた。

「FACY」は実店舗の在庫と連動している点が特徴
ユーザーを起点としたコミュニケーションを図る

FACYは、オンラインでの購買に加え、ファッションアイテムのコンテンツの制作・配信を行うアパレル企業向けニューリテール・プラットフォームだ。利用者がアパレル商品について、ほしい商品の情報を投稿すると、全国600のショップ店員が利用者に見合ったアイテムを提案し、気に入ったアイテムがあればアプリから購入できる。複数の店舗のスタッフとメッセージ機能でやりとりしながら、好きなアイテムを購入できるのが特徴だ。通常のアパレルECでは、倉庫にある在庫と連動するケースが多いが、「実店舗(オフライン)の在庫と連動しています」とスタイラー CEO 小関翼氏は説明する。

左からスタイラー CEO 小関翼氏、ベイクルーズ Webビジュアルコーディネーター 宮本桂典氏

日本のファッション市場は9兆円あるが、低減している状況だ。各社ファッションECには力を入れているが、その比率は10%に満たず、9割強は実店舗での売り上げが占める。FACYでは、ファッションの流通規模の大半を占める実店舗の在庫を取り扱っている点が、従来のファッションECと大きく異なる点だとしている。スタイラー 広報担当 渡邉文佳氏は、「お店に行ってもウェブで提供している利便性を提供したいですし、オンライン上でもメッセージ上で離れている店員とコミュニケーションができるなど、“ニューリテール”としてユーザーを起点とした利便性を提供しています」と話す。販売員も利用者とコミュニケーションを図ることで、さらに店舗との関係を深めることが可能だ。

お気に入りの商品を見つけた利用者は、配送と店頭受取を選ぶことができる。配送の場合は、店員から配送処理が行われる。店頭受取を選んだ場合は、来店日を選んで商品を受け取ることができる。店舗では試着も可能で、サイズや配色が合わない場合は、商品の変更も可能だ。FACYの購入単価は、夏で1万5,000円、冬は2万5,000円と高い数字を誇る。通常、高額な商品はECでは購入されにくい傾向にあるが、メッセージ機能を使って、プロの店員と直接やり取りできるため、高単価なものでも購入されやすい流れができているとした。

競争力のある販売手数料が強み
決済処理はStripeのシステムを利用

FACYの強みとしては、競争力のある販売手数料が挙げられる。基本的に配送や決済手数料といった費用はFACYが負担し、販売金額の20%をブランド側が支払う。なお、決済システムはコードを埋め込むだけで済む簡便性、安価な手数料などを理由にStripe(ストライプ)のシステムを利用している。今後は、QRコード決済や後払いなどの導入も検討していきたいとした。

FACYでは、 FACY上のコミュニケーションの内容やファッションアイテムを起点としたコンテンツの制作・配信を行っている、記事は、「SmartNews」「Gunosy」「LINE news」「Fashionsnap.com」といった大手情報サイトにも連携されており、100万PVの閲覧数がある。大手メディアでファッションの情報を取得し、FACYでの購入につなげている。なお、メディアでの展開はメンズの方が早かったため、現状の利用者は男性が6割、女性が4割となっている。

住友商事の4,000名の社員を対象にリアルイベント実施
QRコードを読み取ると商品の詳細情報やオススメポイントを確認

6月12日~6月13日に行われたイベントは、大手町プレイス ウェストタワー 地下2階”MIRAI LAB PALETTE”で実施した。店舗にはベイクルーズの「ÉDIFICE(エディフィス)」等の商品を展示。大手町プレイスイーストタワーで勤務する住友商事約4,000人の社員を対象に、社内報などで同イベントに関する事前告知を事前に行った。イベントに参加した社員はFACYのアプリを事前にダウンロードした上で会場内に入場し、会場に並べられた厳選アイテムを自由に見て試着した。また、店舗には、ベイクルーズの中でも4名のみに与えられた「接客マイスター」の称号を持つ販売員が2名と丸の内店の販売員が1名常駐し、住友商事社員にコーディネートに関するアドバイスを行った。ベイクルーズ Webビジュアルコーディネーター 宮本桂典氏は、「ÉDIFICEでは、商社も含めて外商に取り組んでおり、お声がけいただきよかったです」と語り、笑顔を見せた。

住友商事の社員は、全商品に取り付けられたQRコードを読み取ることで、商品詳細や販売員のオススメポイントをアプリ上で確認。気に入ったアイテムはFACY上で決済し、後日自宅へ商品が配送される。また、お気に入りに登録し、後日購入したり、店舗で試着することが可能だ。小関氏は、「店頭でもECのように商品情報を知ることができます」とした。

FACYでは、これまでもパルコや渋谷ヒカリエなどでリアルイベントを実施しているが、今後も同様の取り組みを行っていく方針だ。

当面の目標として、年末までに1,000ブランドの参加を予定している。また、すでにFACYでは、台湾でも2018年からサービスを展開しているが、小関氏自身、海外に積極的に足を運びニューリテールの動向を研究しており、今後は中国や東南アジアでの展開も見据えている。