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地域店舗の活性化を目指す「SHOP LOCAL」が3年目の開催、将来的に目指す姿とは?(American Express/JCB)

2019年9月9日8:00

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.(American Express)とジェーシービー(JCB)は、地域コミュニティーの活性化を目指す「SHOP LOCAL(ショップローカル)」に関する記者発表会を、2019年9月7日に戸越銀座商店街(東京都品川区)にある、とごし幼稚園で開催した。

左からアメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. 日本社長 社長 清原正治氏、戸越銀座商店街連合会 会長 山村俊雄氏、東京都知事 小池百合子氏、ジェーシービー代表取締役会長兼執行役員社長 浜川 一郎氏。右端がキャラクターの「戸越銀次郎」

昨年の3.4倍、1万4,500店が参加

記者説明会では、まずアメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. 日本社長 社長 清原正治氏が登壇し、「SHOP LOCAL」の概要について紹介した。SHOP LOCALは、2010年にAmerican Expressが米国で始めた「SHOP SMALL」の日本版となる。米国では2018年の「スモールビジネスサタデー」の1日に、1億人が同日に買い物をし、1.8兆円が使われているそうだ。これは、ハロウィンの規模を超え、バレンタインと同等の規模となっている。日本では、2017年に、同社創業100周年を記念し、創業地である横浜において、初のショップローカルをパイロット展開した。2018年からはアクワイアリング(加盟店開拓)で協力関係にあるJCBが参画している。清原氏は、「今年は昨年の3.4倍、1万4,500店に参加していただく、日本中の展開です」と話す。また、全国73商店街にて、独自の取り組みを実施するとした。

American Expressでは、「日本のスモールビジネスによる経済効果に関する調査」を東京都、大阪府、愛知県、京都府の4都府県について実施したが、地元の消費者向けにサービス・商品を提供している中小の店舗で消費された1,000円のうち、744円が直接地元(3都府県平均)に貢献することが把握できたという。

また、20代の若者を呼び込んでショッピングの良さを分かってもらおうと感じていたが、あえて地元の個人店を利用すると回答した20代は73.6%となり、「潜在的な関心が高かった」(清原氏)そうだ。インバウンド決済に関しても約70%の訪日観光客が、日本でクレジットカードが使える場所が多ければもっと買い物をしたと回答しており、地域でのキャッシュレス化を進めていきたいとした。

キャッシュレス決済を促進させる一方で、現金決済の利用者を含めた、地域コミュニティーの活性化が重要であるとした。

なお、American Expressでは、イシュア(カード発行会社)としてコンタクトレス決済の推進にも力を入れている。現在は、ウェアラブルを使った実験も進めている。

American Expressのアクワイアリングを担うJCBが2年目の協力

続いて、ジェーシービー代表取締役会長兼執行役員社長 浜川 一郎氏が登壇。JCBは、American Expressと国内外の加盟店事業における相互提携を実施している。日本のAmerican Expressの加盟店開拓(アクワイアリング)をJCBが実施し、オーストラリア、ニュージーランド、カナダのJCBの開拓はAmerican Expressが協力している。

JCBのキャッシュレス化の調査によると、キャッシュレス決済をためらった経験がある人は65.8%、支払いを受ける会計担当者で現金よりキャッシュレス決済の方が楽と回答した人は70%、金額に関係なくキャッシュレス決済を利用してほしいとの回答が77.7%あった。さらに、キャッシュレス決済が利用できないとわかった店舗では、53.5%の人が次回以降の来店意欲が下がると回答している。そのため、JCBでは、地域の加盟店へのキャッシュレス決済の導入を積極的に進めている。

当日は東京都知事 小池百合子氏も戸越銀座商店街を視察した

戸越銀座商店街振興組合が「ショップローカル・スポンサーファンド」対象に

SHOP LOCALでは、9月3日~10月31日のキャンペーン期間中、参加加盟店でAmerican Expressのカード、JCBカード、QUICPayのいずれかにより1,000円(税込)以上買い物した人にプレゼントを用意している。具体的には、特製トートバッグを各店舗先着20名にプレゼント。また、抽選カードを1枚プレゼントし、日本の名産品を選べるカタログギフト(最高9,000円相当)が2,000名に当たるそうだ。

また、商店街や団体を対象に、同取り組みの趣旨に沿ったお店を盛り上げる広報活動やイベントの企画に協賛金を提供する「ショップローカル・スポンサーファンド」を展開しているが、戸越銀座商店街振興組合も選ばれた。戸越銀座商店街連合会 会長 山村俊雄氏は、「日本でもお店は地域の資源であり大切にすることを全国で訴えています。地元のお店が主人公のSHOP LOCALの理念に共感して参加を決めました。戸越銀座のサポーターを集め、新たな魅力を発信していきます」と語った。また、戸越銀座商店街では、キャッシュレス対応を積極的に進めていきたいとした。

品川区長 濱野健氏も登壇し、「東京を代表する商店街であり、東京を代表するということは日本全国を代表する商店街」だと話した

日本で将来的に目指す世界を清原氏が説明

なお、American Expressでは、前述のように国内のアクワイアリングでJCBと提携している。今回、SHOP LOCALの原資は基本的にAmerican Expressが負担しているが、JCBは加盟店開拓等の面で協力している。日本での売り上げや効果検証については、まだ実施できていないとしながらも、4~5年で米国と同様に、バレンタイン、ハロウィンと同等の規模となり、一般の人々がSHOP LOCALについて会話ができる状態にしていきたいとした。